ジェネラティブNFTって何?
パーツをプログラムで組み合わせて大量生成するNFTコレクションだよ
NFTを調べていると「ジェネラティブ(ジェネレイティブ)」という言葉をよく耳にするかと思います。
ジェネラティブNFTはコンピューターのプログラムを利用してランダムに自動作成されるNFTコレクションです。
パーツを自動で組み合わせることができるため、1〜2万枚の作品を作り出すことができます。
ジェネラティブNFTは2021年から海外で流行り始めました。
最近では国内のジェネラティブNFTも人気が出てきています。
1万枚のNFTが一瞬で完売したり、1日の取引量が世界一になったりするなど、話題になることが増えています。
この記事の内容
ジェネラティブNFTの上記内容について、わかりやすく解説していきます。
–この記事を書いている人–
- 暗号資産 投資歴8年目
- NFT 投資歴3年目
- BTC・ETHを1,000万円以上保有
- FP2級・日商簿記2級・宅建保有
- 音声配信Voicyパーソナリティ
- Twitterフォロワー2万人超え
- NFT「Cute Pigs」を運営
- Kindle本2冊がベストセラー
- 詳しいプロフィールはこちら
ジェネラティブのNFTとは?
ジェネラティブNFTはプログラムを利用し自動生成されるNFTです。
ジェネラティブを英語で書くと「Generative」で「生成的な」という意味です。
ジェネレーティブアートまたはジェネラティブアート(英: Generative Art)は、コンピュータソフトウェアのアルゴリズムや数学的/機械的/無作為的自律過程によってアルゴリズム的に生成・合成・構築される芸術作品を指す。引用元:wikipedia ジェネレーティブアート
ジェネラティブアートをNFT化したものがジェネラティブNFTです。
背景、体、髪型、目、口、アイテムなどのパーツがあり、それらをコンピューターで自動に組み合わせて大量のNFTを発行します。
パーツの出現率(レアリティ)を調整することも可能です。
コレクション内に希少性のあるNFTを作ることができるので、コレクターの心をくすぐるような作品を作ることができます。
NFT取引量ランキング上位にあるNFTコレクションや人気の高いコレクションのほぼ全てがジェネラティブのNFTとなっています。
ジェネラティブNFTのメリット
ジェネラティブNFTには多くのメリットがあります。
これらの魅力の部分を一つずつご紹介します。
大量発行が可能
ジェネラティブでNFTを生成することで、大量にNFTを発行することが可能です。
パーツを自動で組み合わせて、1万枚や2万枚のコレクションを作ることができます。
流動性が高まる
作品数が多いので売買も活発になり流動性が高まります。
NFTを購入した後に自分の希望のタイミングで、利益確定や損切りがしやすくなります。
ジェネラティブNFTではない一点物NFTの場合は所有者が長期保有するケースが多く、ほとんど二次流通が発生しない場合が多いです。
価格が安い
大量に発行することでNFT1枚あたりの価格を安く抑えることができます。
最近では国内でも初期セールが0.001ETHもしくはフリーミント(無料)のジェネラティブNFTが増えています。
2022年10月31日に販売されたAopanda Partyや、これから販売されるLLACも0.001ETHでの販売です。
人気が出やすい(認知拡大)
一度に大量に発行することで多くの方の手に届き、目に止まります。
リリース後に即完したり、フロアプライス(最低価格)が上昇することで話題となり、さらに注目度が上がります。
ジェネラティブNFTは1枚ずつ販売するNFTに比べ、NFTコレクションやコレクション運営者の認知拡大効果があります。
コミュニティが作れる
ジェネラティブによってNFTを大量に作ることができるため、多くの方にNFTを保有してもらえます。
そのため短期間で多くの方が参加するコミュニティを形成することが可能です。
同じクリエイターが作成したNFTを所有している方々と繋がることで、一体感や仲間意識が生まれます。
新たな資金調達方法
NFT発行者はジェネラティブNFTを発行して初期セールが成功すれば、多額の資金を短期間で得ることが可能です。
銀行・VC・クラウドファンディングからではない、新たな資金調達方法として注目されています。
ジェネラティブNFTのデメリット
ジェネラティブNFTにもデメリットがあります。
価格の変化が大きい
ジェネラティブNFTは常に市場で売買されており価格の変化が大きいです。(ボラティリティが高い)
そのため、運営が好感される情報を出せばすぐに価格は上昇し、反対にハッキングやスキャンダルが判明すれば価格は下落します。
ジェネラティブNFTは一枚物のNFTに比べて価値が評価されやすいです。
NFTは投資の部分もあるため価格が上がる可能性もあれば、NFTの価格が下がる可能性があります。
ラグプルする詐欺プロジェクト
ジェネラティブNFTには詐欺プロジェクトもあります。
NFTコレクションをリリースして資金を集めるた後に、SNSアカウントやDiscordを削除してそのまま逃げられる場合もあります。(これをラグプルといいます)
ジェネラティブラティブに限らずNFTに投資をする場合は、誰が運営しているプロジェクトかに目を向けることが大切です。
運営が全員匿名でやっているNFTプロジェクトは注意しましょう。
海外で人気のジェネラティブNFTコレクション
海外の人気ジェネラティブNFTは国内よりも多くあります。
この記事では上記三つの海外ジェネラティブNFTをご紹介します。
BAYC
BAYCはいま世界でトップクラスに人気のあるジェネラティブNFTです。
正式名称はBored Ape Yacht Clubで、お猿のNFTコレクションとなっています。
数多くのセレブリティが購入しています。
Yuga Labsによって2021年4月にリリースされました。
BAYCをリリース初期から保有していれば、関連NFTのMAYC・BAKC、メタバースの土地であるOtherside、ApeCoinをもらうことができました。
2022年11月16日時点のフロア価格は62ETHとなっています。
CryptoPunks
CryptoPunksは世界最古のジェネラティブNFTです。
24×24のドット絵で作られる顔の1万枚のNFTコレクションです。
Larva Labsによって2017年に作成されました。現在はYuga LabsがCryptoPunksのIPを保有しています。
2022年11月16日時点ののフロア価格は66.5ETHとなっています。
Clone X
Clone XはRTFKTが運営するジェネラティブNFTです。
RTFKTはスポーツブランドのナイキの傘下に入っています。
現代アーティストの村上隆氏とコラボレーションしており、世界的に注目されています。
2022年11月16日時点のフロア価格は7.4ETHです。
Clone XのジェネラティブNFTの詳細は「Clone Xの詳細・買い方」を参考にご覧ください。
国内で人気のジェネラティブNFTコレクション
国内にも人気のジェネラティブNFTがあります。
この記事では上記三つの国内ジェネラティブNFTをご紹介します。
Aopanda Party
Aopanda Partyはフォロワー数66万人いる「あおパンダ」というキャラクターのジェネラティブラティブNFTです。
あおパンダの生みの親であるアニメーターのAo Uminoさん手がけているNFTコレクションで、2022年10月30日に0.001ETHでリリースされました。
これが販売後即完で、世界の取引量ランキングでも数日間1位を獲得するなど大きな盛り上がりを見せています。
まだ始まったばかりのNFTコレクションなので今後の動きに要注目です。
こちらのジェネラティブNFTの詳細は「Aopanda Partyの詳細・買い方」を参考にご覧ください。
LLAC
LLACはSNSインフルエンサー3人が手がける可愛い猫のジェネラティブNFTです。
フリーランスの学校というオンラインサロンを運営するしゅうへいさんがFounder(創設者)です。
あとは、人気クリエイターの猫村うむ子さんがイラストを担当され、NFTクリエイターのイケハヤさんがマーケティングアドバイザーとして運営に携わります。
2022年12月28日に0.001ETHで22,222枚がリリース予定です。
現在は販売前にもかかわらず、すでにDiscordコミュニティには7,000人以上の人が集まっており、注目度はかなり高いプロジェクトです。
こちらのジェネラティブNFTの詳細は「LLACの詳細・買い方」を参考にご覧ください。
Neo Samurai Monkeys
Neo Samurai Monkeys(NSM)はカッコいい猿のジェネラティブNFTです。
Big Hat Monkeysが運営するNSMは3,600枚からなるNFTコレクションです。
このNFTを持っているとSALトークンというコインが1日あたり5枚貯まる仕組みが実装されています。
2枚のNSMを保有し、630枚のSALトークンを保有することでNSM Fusionという新しいジェネラティブNFTを手に入れることが可能です。
こちらのジェネラティブNFTの詳細は「Neo Samurai Monkeysの詳細・買い方」を参考にご覧ください。
ジェネラティブNFTの買い方
ジェネラティブのNFTはOpenSeaなどのマーケットプレイスで購入することが可能です。
- 仮想通貨取引所の口座開設
- メタマスクを作成
- イーサリアムの購入・メタマスクに送金
- OpenSeaで購入
仮想通貨のイーサリアムを利用してOpenSeaで購入する流れとなります。
STEP1:仮想通貨取引所の口座開設
NFTを購入するには仮想通貨のイーサリアムを使います。
イーサリアムを買うには仮想通貨取引所で口座開設する必要があります。
初心者の方におすすめの仮想通貨取引所は「コインチェック」です。
口座開設のやり方は簡単
- 手順1:公式サイトでアカウント登録
- 手順2:SMS確認をする
- 手順3:本人確認をする
コインチェック公式サイトにアクセスして口座開設手続きを行います。
最短5分で口座開設の申込手続きができるので、このタイミングで作成しておきましょう。
- 運転免許証:表面と裏面
- パスポート:顔写真と住所記載ページ
- 在留カード:表面と裏面
- 特別永住者証明書:表面と裏面
- 住民基本台帳カード:表面と裏面
- 運転経歴証明書:表面と裏面
※交付年月日が2012年4月1日以降 - マイナンバーカード(個人番号カード):表面のみ、裏面は提出不要
※「通知カード(写真なし)」は本人確認書類としては利用不可
私は運転免許証で手続きしました
コインチェックの口座開設の手順は下記記事を参考にご覧ください。
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※キャンペーン終了日は5月7日16:59
STEP2:メタマスクを作る
メタマスクというWEB上のウォレット(お財布)を作成する必要があります。
詳細は「メタマスクの作り方」という記事にやり方を画像付きで解説しているので参考にご覧ください。
STEP3:ETH購入・メタマスク送金
NFTを購入するにはメタマスクにイーサリアム(ETH)が入っている必要があります。
イーサリアムを仮想通貨取引所で購入して、メタマスクに送金しましょう。
作業はとても簡単
STEP3-1「日本円を入金する方法」の記事はこちらです。
STEP3-2「イーサリアムを購入する方法」の記事はこちらです。
STEP3-3「メタマスクにイーサリアムを送金する方法」の記事はこちらです。
STEP4:マーケットプレイスで購入
メタマスクにETHを準備できたら、マーケットプレイスに接続します。
やり方はとても簡単です。
こちらの記事「NFTの買い方」を参考にご覧ください。
ジェネラティブNFTを買う時の注意事項
ジェネラティブNFTを購入する場合は、気をつけたいポイントがいくつかあります。
- 詐欺師が多い
- 偽物のNFTがある
- DMは99%詐欺
NFTや仮想通貨界隈には詐欺師が多いです。
「安く買える」「今だけ買える」「フリーミント」などとアピールし偽サイトに誘導してきます。
知らない人から送られてくるDMに貼られているURLは高確率で詐欺サイトです。
MintサイトやOpenSeaにアクセスする場合は、できる限りDiscordの信用できるURLからアクセスするようにしましょう。
詳細を「NFTを買う時の注意点」にまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。
ジェネラティブNFTの作り方
ジェネラティブNFTは誰でも作成することができます。
イラストが描けなくてもスマホアプリを使ってドット絵を書くことが可能です。
ジェネラティブのNFT作品を簡単に作れる便利なツールが存在します。
ジェネラティブNFTを作る場合は、パーツを複数作成することができたら「AutoMinter」や「ジェネラティブNFTジェネレーター」を活用してみましょう。
まとめ:ジェネラティブNFTとは?買い方を解説
この記事ではジェネラティブNFTについてご紹介しました。
今後国内でもジェネラティブを活用したNFTコレクションが多数でてきます。
日本のNFT市場が盛り上がっているため、今後は世界で人気の出るNFTも数多く出てきそうです。
このトレンドを追いかけながら、一緒にNFTを楽しんでいきましょう。
おすすめのジェネラティブNFTを下記の記事にまとめてみました。
よければ「おすすめのNFTコレクション」もご覧ください。
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