投資診断士ってどんな資格なの?
この記事で紹介していくね。
2020年2月に「投資診断士」という民間資格を受験して、無事に合格しました。
投資診断士は投資に特化した資格試験です。
2019年にできたばかりの資格ということもあり、現時点では試験の難易度はそこまで高くないと感じました。
試験の受験料はやや高めですが、投資に関する資格を保有したい方、資格の勉強を行うことで投資の勉強を始めたい方向けの資格です。
この記事では、投資診断士の詳細や受験をしてみた感想を書いていきます。どんな資格なのか気になる方、今後受験を検討している方は参考にしていただけると嬉しいです。
投資診断士とは
資格概要
運営団体 | 一般社団法人 投資診断協会 |
所在地 | 新宿区新宿3-2-1 京王新宿321ビル1F |
代表理事 | 高松 伸吾 |
投資診断士は、投資についてアドバイス(啓蒙)を行うアドバイザー資格です。
老後資金2000万円問題によって、給与を銀行に預けるだけではなく、投資を行った資産形成が重要視されています。
しかし日本の義務教育の過程では、投資について学ぶことはありません。学校では教えてもらえないため、自分自身で学ぶ必要があります。
投資には株式投資、債権、NISA・iDeco、暗号資産(仮想通貨)・FXなど様々な投資対象が存在しています。
この投資診断士は、投資に関する情報を広く取り扱っており、投資に関する基礎知識を学ぶことが可能です。
投資診断士は業務で投資商品を取り扱う方だけでなく、これから投資について学んでいきたいという方にとっても有益な資格ですね。
受験される方は金融・保険・不動産業界の方が多いようです。
いつから始まった資格か
投資診断士は最近できた資格なんだっけ?
2018年11月から申し込みが始まりました。
そして2019年3月に第一回の試験が行なわれています。
FP(ファイナンシャルプランニング技能試験)との違い
- FPは、生活する上で発生するお金について
- 投資診断士は、投資そのものの考え方や投資商品ごとについての知識
お金に関する資格と聞いて、まずイメージしやすいのはFP(ファイナンシャルプランナー)の資格ではないでしょうか。
FPは生活する上で必要になってくるお金に関する情報を広く取り扱っています。その中には投資に関する内容も含んでいます。
対して、投資診断士は投資に特化した内容の資格試験です。これから投資を始めようと考えている方が後悔をしないようにアドバイス・サポートをしていく資格です。
投資診断士は投資に特化した資格というのが、FPとの違いです。
受験費用
項目 | 金額 |
---|---|
研修受講料 | 33,000円(税別) |
資格試験料 | 10,000円(税別) |
合計 | 43,000円(税別) |
投資診断士の受験費用は47,400円(税込:消費税10%)です。
この中には、テキストや動画視聴の代金が含まれています。
教材
- テキスト
- 動画
テキスト1冊、動画は360分が用意されています。
投資診断士の試験範囲
- 投資に関する基礎知識
- 株式投資
- 債権
- 投資信託
- 不動産投資
- 生命保険
- FX(外国為替証拠金取引)
- 為替手数料
- 派生商品(デリバティブ)
- 貯蓄型投資商品
- 現物投資
- 暗号資産(仮想通貨)
- 確定拠出年金(iDeco)
- NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA
- 投資商品の選び方
- ポートフォリオの考え方
- 投資診断士®️について
それぞれの内容について、基本情報を学んでいきます。
投資診断士の試験について
試験日、開催時期
公式サイトを参照ください。
公式サイト: 投資診断士
試験の開催場所
- 東京
- 札幌
- 名古屋
- 大阪
- 福岡
試験時間
1時間(20分経過で退出可能)
※別途、試験前に講習があります
認定証
合格後は認定証が交付されます。
試験に落ちても、再試験受験可能
不合格判定日から3ヶ月以内であれば5,000円(税抜き)
勉強方法や勉強時間
テキスト1冊と動画で勉強しました。
勉強時間は約5時間です。
テキストを1周じっくり読み込みました。
わからない言葉や内容があれば、自分で調べたりして理解しながら読み進めましたね。
動画は少し観ましたが、テキストを読み上げているだけだったのでほとんど見ることはありませんでした。
動画は全部で360分あるので、全部をじっくり観た場合、最低でも勉強時間として6時間は必要となってきます。
投資診断士のメリット・受験して良かったと感じた事
ここからは投資診断士の資格のメリット・デメリットについて一つずつ見ていきます。
まずはメリットについて。
短期間で合格できる
ネットでいろんな方のブログ記事を読んでいると、10時間から20時間の勉強時間程勉強された方が多いように感じました。
投資について、これまで全く勉強したことがないという方であれば、もう少し時間がかかるかもしれません。
ただ、他の資格に比べればテキストの内容もそこまで多くないので、投資診断士は短期間で取得できる試験と言えるでしょう。
保有者が少ないので目立つ
投資診断士はまだできたばかりの資格ということもあり、保有者が少なく知名度が低いのが現状です。
そのため、この資格を持っていることで興味を持ってもらえたり、話のネタにすることができます。
金融業界を目指している学生さんであれば、就職活動前に投資診断士を取得するのもいいかもしれませんね。
3つの資格保有者特典を受けられる
- 毎月の情報発信
- 資格保有者限定のセミナー開催
- 営業ツールの提供
公式HPにはこれら3つの特典が記載されています。
まだ私自身、内容について確認はしていないため後日追記予定です
Zuu onlineプロフェッショナルプランが読み放題になる
金融情報を提供しているZuuの「Zuu online プロフェッショナルプラン」という月額4980円の有料プランを無料で利用できるようになります。
約5000円の投資有料情報サービスが利用できるのは嬉しいですね。
投資診断士のデメリット・受験して不満に感じたこと
受験料が高い
投資診断士の研修受講料・受験料は合計で44,000円です。
FP3級の受験料は学科・実技の合計で6,000円。FPの受験料には参考書など費用が価格に含まれていません。
投資診断士には受講料・テキスト・動画代が含まれていますが、それでも値段は高いと感じます。
2年ごとに更新料がかかる
投資診断士の資格有効期限は2年間になっており、資格維持のためには2年ごとに更新料が発生してしまいます。
更新料は20,000円(税抜き)です。
動画がイマイチだった
動画での授業はテキストをほぼ読み上げるだけでした。
オーディオブックと考えるといいかもしれません。
せっかく動画なので、資料や図解を用いたりしてわかりやすく説明して欲しかったという思いが正直な感想です。
投資診断士の資格取得はどんな人にオススメ?
- 保険募集人
- 銀行員
- 証券外務員
- 税理士
- ファイナンシャルプランナー
- 不動産投資物件販売従事者
- 不動産コンサルティング
- 金融コンサルティング
これらの職種の方に適した資格です。
「宅建やFPは難しすぎて取得できない…。」
「名刺になにか肩書を載せたいな…。」
といった方にもおすすめです。
申し込み手順
投資診断士の公式サイトにある「さっそく申し込む」というボタンをタップします。
個人情報を入力していきます。
クレジットカードの番号を登録して支払い手続きをすれば、申し込み作業完了です。
資料が自宅に届くのを待ちましょう。後日、テキストと一緒に受験票などが送られてきます。
試験合格後に、投資診断士研修修了証と認定証が届きました。
投資診断士の試験終了後、しばらくしてから自宅に「投資診断士研修修了証」と「投資診断士認定証」が到着しました。
参考までに画像をこちらに貼り付けておきます。
まとめ:「投資診断士」の資格を受験した感想。
投資環境は国際情勢とともに日々変わっていきます。
投資診断士は資格を取得して終わりではありません。
投資についてアドバイスをする仕事をされる方であれば、投資診断士に合格した後の継続した知識習得が必要と思います。
投資診断士の運営団体から提供される投資情報をうまく活用していきたいですね。
投資診断士は将来的に、保険や金融系の企業に務める方が積極的に取得していくような資格になっていくと予想しています。
投資診断士の受験をきっかけに、投資の勉強にさらに磨きをかけたいと感じました。引き続き投資を実践しながら、知識向上に努めていこうと思います。
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