



企業によっては、借上社宅制度や寮などに安い賃料で住むことができる福利厚生があります。
勤務先の企業が家賃の大半を負担してくれることで、少ない自己負担で入居できる点が大きな魅力です。
私自身、会社で借り上げた賃貸マンションに社宅として、新入社員の時から5年間、入居していました。
当時の家賃自己負担は月に1万円。年収の低い若手時代でも、一人暮らしをしながらお金を貯めつつ、投資に資金を回すことができました。
この記事では、
- 借上社宅や寮(社有社宅)に住むメリット
- 借上社宅や寮(社有社宅)に住むデメリット
- 実際に借上社宅に6年間住んだ話
について書いていきたいと思います。
寮と借上社宅の違い?



寮とは、企業が所有または賃貸している一棟の建物のことをいい、社有社宅や社員寮とも呼ばれています。
私の友人が住んでいた会社の寮は、一人部屋ではあるものの、築30年、お風呂や食堂が共同といったものでした。
一方、
借上社宅とは、賃貸住宅を法人契約で一部屋借りて、そこに従業員を住ませる住宅のことです。
住む家は様々。戸建て、賃貸アパート、分譲のタワーマンションに住む方もいます。
最近では、企業の福利厚生として、寮よりも借上社宅の方が多いです。
会社の寮や借上社宅に住むべき5つのメリット
①住居費(家賃や管理費)の自己負担が少ない






会社の寮や社宅の場合、会社が家賃分の一部を負担してもらえるため、安い自己負担で社宅に住むことができます。
一般的に世間では、家賃などの居住費は、毎月の収入の3割程度を充当する方が多いです。
しかし社宅や寮に住むことで、居住費をかなり安く抑えることができるので余剰資金を生み出すことが可能。
この余剰資金を利用して若いうちから投資にお金を回すことができれば、資産形成のスピードも早まります。
②初期費用や更新料を抑えられる



賃貸で家を借りる場合、初期費用が発生します。
- 礼金
- 敷金(保証金)
- クリーニング代
- 消毒代
- 仲介手数料
などなど。
このあたりの費用も会社が負担してもらえる場合が多いです。
関東エリアの場合、更新料が地域慣習として発生します。
この費用についても私の場合は、会社に負担してもらえました。
③引越し費用を会社が負担してくれる



異動や業務に伴う引越しの場合だと、企業は引越費用を経費にできる場合があるため、会社負担にしてもらえることが多いです。



必ず2社以上から見積もりをもらいましょう。
④退去の際の原状回復費用を社宅代行会社が交渉してくれる



社宅を退去をする際、不動産会社の方と退去立ち会いを行います。
その際、汚れや傷などを確認し原状回復工事の見積もりを作成してもらいます。
私の勤務先の場合、自分自身が故意・過失で汚したり、傷つけてしまっている箇所の費用負担は会社負担ではなく自己負担に。
悪徳な不動産会社の場合、ぼったくりな工事費を請求してくる場合があります。
私自身、社宅退去する際に、ちょっとした床の傷に対して5万円の費用を請求されたんです。
しかし、社宅代行会社が間に入り交渉してもらったおかげで、自己負担金額は1万円まで減額してもらうことができました。
⑤給与天引きの社宅だと税金と社会保険料を抑えられる



毎月のお給料から社宅費用が天引きされると、手取り額が少なくなります。
給与天引きになることで課税対象としての収入を抑えることができるため、税金(所得税や住民税)や社会保険料を抑えることができます。
借上社宅や会社の寮に住む5つのデメリット
①騒音、隣人トラブルなどのマナー違反があると、管理会社から勤務先にクレームが行く場合がある
これは私の過去の話です。
友人を招いて、自宅で夜中に騒いだ翌日、近隣住民から管理会社へクレームが行きました。
そして管理会社は、社宅代行会社へその苦情の内容を伝えたのです。
借上社宅の場合、借主は勤務先の企業となります。
そのため管理会社は入居者ではなく社宅代行会社や勤務先の総務担当者に直接、注意を伝える場合があります。
②退職もしくは社宅規定が変更になると、急に家賃補助がなくなる(減る)



将来的に企業の業績が悪化したり、企業の社宅に関する税制が変更になることもあるでしょう。
その場合、福利厚生の内容変更によって社宅制度がなくなったり、社宅の家賃負担が増えるなど、改悪する可能性があります。
これまで浮いた居住費を活用して、娯楽や趣味などで生活の質を上げていた場合は大変かもしれません。
なので、社宅に住むことによって浮いた家賃は、無いものとして自動積立などで投資に回すことをお勧めします。
③引っ越したくても気軽に引越しができない



私の勤務先がまさにそれでした。
そのため、騒音問題があったり、周辺に嫌悪施設ができて住み心地が悪くなったとしても引越しを我慢している社員がいます。
④家賃や広さの上限があって希望の家に住めない
- 広い家に住みたいのに、広さや間取りの上限がある。
- 駅近に住みたいのに、家賃上限を超えてしまうので駅近に住めない。
このように会社の規定によって、住む家が制限されてしまう場合があります。
⑤給料から家賃が引かれるので年収が下がる。
給与から社宅代が引かれると、年収が下がってしまうことになります。
マイホームの購入で住宅ローンを組む場合、一般的に年収をもとに借入可能額が算出されるため、借りれる金額がわずかに減る可能性があります。
マイホームを買う場合は頭金に充当できるようにしておくのがGOOD。
実際に借上社宅に5年間住んで、お金を貯めました
- 築30年
- RC造
- 6階
- 東京都豊島区
- 16㎡の1R
- 風呂トイレ一緒の3点ユニット
上記の条件の賃貸マンションに5年間居住。
立地は悪くなく、会社まで近かったので、建物の古さや部屋の広さの点以外は満足して住むことができました。
毎月の自己負担は1万円だったこともあり、社宅に住んでいた5年間は毎月10万円以上投資を実施。
社宅に住むことによって、20代の給料が少ない頃でも、お金を貯めることができました。
まとめ:社宅のメリット・デメリット。会社の寮や借上社宅に住んでお金を貯めよう






社宅に住んで居住費を抑え、浮いたお金を投資に回しちゃいましょう。
→リクナビネクスト
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