
作ったきっかけは、COMSAで発行されるCMSトークンの受け取りにNanoWalletを利用したいと思ったから。
また、NEMの安全な保管であったり、ハーベスティング(収穫作業)でNEMを稼ぎたいという思いもありました。
…しかし、



なんて思っていましたが作ってみると、あら簡単。
意外とあっさりできちゃいましたね。もっと早くから作っときゃよかったと感じちゃいました。
ということで、本日はNEM公式のウォレットであるNanoWalletの作成方法・NEMの送受信のやり方・Trezor(トレザー)を利用してNEMを管理する方法についてご説明していきます。
※この記事は2017年10月に作成した記事となります。情報が古いため、内容に誤りがある可能性があります。
NanoWalletをインストールする
NanoWalletとは、NEM公式のウォレットで NEMを安全に保管することが可能です。
NEMの送受信や独自通貨の発行、ハーベスティング、投票など様々な機能があります。
そのNanoWalletを使うには、インストールする必要があります。
まずは、PCで公式サイトへ行きから圧縮データをダウンロード。
- MAC版
- WINDOWS版
- LINUX版
上記三つの中からご自身のPCでお使いのものを選択し、インストール。
僕はマックユーザーなのでMACをポチり。
インストールしたらフォルダを開きいてNanoWalletを選びます。
しかし私の場合はエラー表示が出てきました。なになに。
NanoWalletは、開発元が未確認のため開けません。
セキュリティ環境設定でインストールが許可されているのは、App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションのみです。
この表示が出てきた場合は、
パソコン画面左上のリンゴマーク→システム環境設定→セキュリティとプライバシー→一般に飛びましょう。
NanoWalletは開発元を確認できないため、開けませんでした。
という記載があるので、その隣にある『このまま開く』ボタンを押すことでNanoWalletのメイン画面にたどり着くことができました。
NanoWalletのアカウントを作成
nanowalletのメイン画面です。
アカウントの設定方法についですが、まずは日本語設定に切り替えましょう。
右上のlanguageで言語を選択することができます。
2018年5月8日時点ではVersion BETA 2.1.2が最新です。
Sing Up(アカウントの作成)ボタンを押すと下記画面が開きますので入力していきましょう。
- シンプルウォレット
- ブレインウォレット
- プレイベートキーウォレット
上記3種類ありますが、ここでは一番左のシンプルウォレットを選択します。
ウォレット名は好きな名前をつけて、パスワードは取引所と同じもの(使い回し)ではなく、できるだけ複雑な英数字記号の混ざったものに設定しましょう。
入力後は『シンプルウォレットを作成』選択し次に進みます。
これから、ここで大事な作業が発生します。
上記画面が表示されるとウォレットファイルとプライベートキー(秘密鍵)が表示されます。
これらは非常に重要な情報です。
NanoWalletを復元する際に利用しますので、必ずオフライン上の誰にも見られないところにバックアップを保管しておきましょう。
バックアップ後は、
- ウォレットファイルをバックアップしました
- 秘密鍵とパスワードをバックアップしました
にチェックを入れて、『同意しました』ボタンを選択します。これでアカウントの作成作業は完了です。
- 秘密鍵
- ウォレットファイル(拡張子.wltのデータ)
- パスワード



もしも上記の情報を無くしてしまったら…お財布を無くしてしまったと同じ状態になります。
仮想通貨は自己責任の部分が大きいので、しっかり管理するようにしておきましょう。
NanoWalletでNEMを受信する方法
ナノウォレットを作成することができたので取引所にあるNEMを、新しく作ったご自身のNanoWalletに移してみましょう。
僕はNEMをcoincheckとZaifに保管していましたので、それぞれのNEMをNanoWalletへ移しました。その手順を説明します。
まずはコインチェックにログイン→ウォレット→コインを送るを選択します。
- 送金する通貨(NEM)を選択
- 送金する宛先(NanoWalletアドレス)を入力
- 送金するNEMの量を入力
- 送金
上記の手順で進めていきます。
NanoWalletのご自身のアドレスについては、NanoWalletダッシュボードの画面にある送信ボタンを押して確認することができます。
送信→請求書→支払先に自分のNano walletアドレスが記載
まずは練習でコインチェックから100XEM送金。
手数料は0.5XEM(2017/10/25時点で1NEM=23.7円;0.5NEM=約14円)かかります。
コインチェック側で送金が完了してすぐにNanoWalletダッシュボードの未承認が1件と表示されます。少し待つと承認済みに変わりました。
成功した後は残りのネムをNanowalletへ送金しこれまた一瞬で着金。早い。
NanoWalletからNEMを送信する方法
ツイッターでTip nemをばらまいてみたかったので、NEM Mainnet tipbot宛にNEMを送ってみました。
NanoWalletのメニューから送金を選択し、ノーマルのところに必要情報を入力して行きます。
- アドレスを入力
- 送金するNEMの量を入力
- メッセージを入力
- 暗号化、モザイクを送信にチェックマークを入れない
- 送信ボタンをプッシュ!
この流れで簡単に送金することができましたよ。
取引所のコインチェックやZaifへ送る際も上記同様の手順で問題ありません。メッセージについては取引所側の自分のアドレス確認画面で調べることができますよ。
また、メッセージを入れ忘れて送ってしまうと、NEMを紛失してしまいますので注意が必要です。
ハーベスティングの設定
NanoWalletにNEMが着金したので、念願のハーベスティングを行います。
NEMのハーベスティングは、一言で言うと『1万NEM以上あればタダでNEMがもらえる!』です。
NanoWallet上にある『サービス』→『デリゲートハーベスティング(委任)』→『デリゲートアカウント(委任アカウント)管理』を選択します。
デリゲートアカウント管理画面左側に、パスワードを入力し『送信ボタン』を押します。
パスワードはNanoWalletにログインする際のパスワードでOK。
そして6時間程経つと、右上収穫パネルのリモートステータスが無効から有効に変わります。



単純に1万NEM以上あればすぐにハーベストができると思っていたのですが、設定をした後に既得バランスが1万NEMになるまで待たないといけません。
既得バランスが増えていくスピードはウォレット内にあるNEMの量によって異なります。1万NEMをウォレットに入れている方なら1ヶ月程時間がかかるようです。
私はNanowalletに4.5万NEMを入れています。10/22の夜にリモートステータスを有効にして、現在10/25、後少しで1万になりそうな状況です。
NEMのハーベスト…あと少しで既得バランス1万。 pic.twitter.com/6Fny985Lhh
— ハラペー@仮想通貨せこいいね! (@harapei2) 2017年10月24日



保有するNEMの量が多いほど、またNEMの送受信が多いほどハーベスティングに成功する確率が上がるようです。
実際、どのくらい貯まるんだろう。
コインチェックの貸仮想通貨で先日NEMを貸し出してみましたが、ハーベスティングと貸仮想通貨はどっちが良いのかと言うのを実際に使ってみて比較したいとも考えています。
関連記事:コインチェックの貸仮想通貨を利用した結果を公開。気になる運用実績は?
モバイル版のナノウォレット(NEM Wallet)もあるよ
スマホ版のナノウォレットもダウンロードしてみました。
スマホアプリ『NEM Wallet』でできる機能
- スマホでNEMの送受信が簡単に行える
- ハーベストの状況が確認できる
- NEMの残高を確認できる
NanoWalletはTrezor(トレザー)を利用してNEMを管理
ハードウェアウォレットのTrezor(トレザー)を利用してNanoWalletでNEMを管理することもできます。
Trezor内にある秘密鍵を利用することになるので、ご自身でパスワードや秘密鍵を管理する必要がありません。
Trezor(トレザー)をお持ちでない方は、こちらの公式サイトから購入可能です。
では、まずはTrezor(トレザー)用のNanoWalletのインストールを行います。
NEM公式サイトよりインストールを行います。


引用元:NEM公式HP
上で四角で囲まれた部分をクリックし、ダウンロードしましょう。
インストールしたデータの中にある『start.html』をGoogle chromeで開きましょう。
NanoWalletのTopページへと移動するのでログインを行います。画面が英語になっている場合は右上にある『Language』で日本語を選択しましょう。
次へをクリックしましょう。
上記の表な表示となるので、PCにTrezor(トレザー)を接続します。
Trezor(トレザー)を接続すると画面が上記のように変わります。『Export』をクリックします。
Trezor(トレザー)に表示される数字を見ながら、Trezor(トレザー)の暗証番号を入力し『ENTER』を入力しましょう。
Trezor(トレザー)にアドレスが表示されます。右下の『Continue』を押せばNanoWalletの操作画面へと移ります。
操作方法は通常のNanoWalletと操作方法は同じです。
これでより安全に、NanoWalletでNEMを管理することができるようになりました。
まとめ
取引所リスクがあるので仮想通貨の管理はウォレットで行うのが安全安心です。
NanoWalletにXEMを入れて安全に保管しつつ、ハーベスティングを楽しみましょう。
コメント
コメント一覧 (2件)
ナノウォレットの作成、設定方法拝見させていただきました。
その中で分からないことがあります。
ナノウォレットからネムを送金の所で、メッセージは何のことでしょうか?
吉崎さん。
コメントありがとうございます。
『メッセージ』はナノウォレットから取引所へNEMを送る際などに必要になるパスワードのようなものですよ。
これ以上詳しい事は、僕もよく理解していませんw